自己破産の弁護士費用は、法テラスが立て替えてくれた。18〜19万円ぐらいや。
その金を、今も月5,000円ずつ返しとる。あと1年ほど続く。
費用をどう工面したかは別に書いた。
→ 自己破産の弁護士費用が払えんかった。法テラスで立て替えてもらって、今も返しとる話
この記事は、その続きや。返しとる最中の話だけを書く。
制度の説明やない。というか、返済のことは法テラスの公式サイトを見ても、ほとんど書いてない。開始時期も、月額も、引き落とし日も、遅れたらどうなるかも、載ってない。俺も探した。
だから、俺の場合を書く。
⚠ 大事なこと
これは俺一人の実体験や。法テラスの運用や条件は変わることがあるし、人によっても違う可能性がある。自分の返済のことは、必ず法テラスか担当の先生に直接確認してくれ。
返済は、破産を申し立てる前から始まっとった
これは俺も思ってなかった。
免責が下りて、全部終わってから返済が始まるんやろうと思ってた。ちがった。
まだ裁判所に破産を申し立ててもいない段階で、もう引き落としが始まっとった。
管財事件になるかどうかも、まだ決まってない時期や。「五分五分ですかね」と言われて、どうなるかわからんまま待っとった、あの期間からもう払っとった。
→ 「管財になるかは五分五分ですかね」と言われた自己破産。思ってたより怖くなかった話
払い方は口座引き落とし。毎月27日。この日付は俺が決めたんやない。決まっとった。
決められたのは金額だけや。そこは前の記事に書いた。
法テラスの公式サイトには、返済がいつから始まるかは書かれてない。俺が見た限り、開始時期も引き落とし日も記載がなかった。だからこれは「一般的にこうなる」という話やなくて、俺の場合はこうやったという話や。
待ってる数カ月に、金は3方向に出とった
前の記事で、管財事件になった場合に必要な予納金の話を書いた。申込から数カ月後に17,000円ほどを払って、そこから管財人の報酬用に積立をしていく。その数カ月が、結果的に家計管理の訓練期間になった、と。
今回あらためて整理して気付いたことがある。
その同じ期間に、法テラスへの5,000円も、もう引かれとった。
つまり手続きの途中、まだ結果が何も出てない時期に、金は3方向に出とった。
- 法テラスへの返済 5,000円(毎月27日)
- 予納金
- 管財人の報酬用の積立
これを「しんどかった」と書くのはちょっと違う。当時はそれが普通に払えてたからや。破産の手続きに入った時点で、それまでの借金の返済は止まっとる。だから払えた。
止まった分の一部が、こっちに回っただけや。
ここは誰も書いてない部分やと思う。破産の手続き中に金がどう動くかは、実際に通った人間しか書けん。
初めて引かれた時、なんも思わんかった
ここ、正直に書く。
借金は全部ゼロになった。それやのに、まだ毎月払う金が残っとる。書き方によっては、けっこう重い話に見えると思う。
でも俺は、なんも思わんかった。
望んでした手続きやからや。自分で選んで、自分で頼んで、立て替えてもらった金や。それを返すのに、何か思うことがない。
今も通帳やアプリで引かれとるのを見るけど、やっぱり何も思わん。
そして、これが一番大きいと思う。
多重債務のピーク時、俺は月8万円ぐらい返しとった。
それが5,000円になった。
破産の後に残る支払いを、しんどい話として書いてる記事はあると思う。俺の実感はちがう。払う側の感覚としては、前より圧倒的に楽や。8万円が5,000円になったんやから、当たり前の話や。
それでも「5,000円」は、稼ぐ側から見たら重い
ただ、これで終わりやない。逆の見方もある。
破産してから、金の勉強をするようになった。家計簿をつけて、人生設計を考えるようになった。それでわかったことがある。
月に5,000円を稼ぐのは、ほんまに大変や。
働いて5,000円を作るのに、何時間取られとるか。自分の時給で割ってみたらええ。時給1,000円なら5時間や。1,200円でも4時間ちょっとかかる。月に半日ぶん、5,000円のために働いとることになる。
仮に、働かずに毎月5,000円を作るとしたら
これも一回考えたことがある。
月5,000円は、年間で6万円や。仮に運用でこれを毎年生み出そうとしたら、元本がいくら要るんやろか。
ざっくり年4%で回ると置いたら、150万円ぐらい要ることになる。税金も手数料も無視した、雑な計算や。
運用の話をしたいわけやない。俺が言いたいのはこれだけや。月5,000円は、150万円ぶんの働きに相当する。そういう塊のものを、俺は毎月払っとる。
そう考えると、「たった5,000円」とは思わん。
払う側の感覚としては楽になった。でも稼ぐ側から見たら、これは重い。どっちも本当や。
それと、これも書いとく。
「この額で済んでよかった」とは内心思ってる。思ってるけど、返さなあかん金を踏み倒しとるんやから、罪悪感はある。気が楽になったから罪悪感が消えた、みたいな話やない。両方ある。
なんで5,000円にしたか
月額はこっちで決められた。もっと高くもできたし、もっと安くもできた。
5,000円にしたのは、こういう理由や。
生活防衛費を作りながら、今の収入から払える額で、払っても不安にならん額がここやった。途中で一括返済もできるから、余裕ができたら早めることもできる。
選び直せても、同じ額にすると思う。
書いてみて気付いたけど、この「額を決める」ってことが、破産前の俺にはできんかった。
当時は毎月なんぼ返しとるかもよう見てなかったし、そもそも払える額かどうかで判断してへんかった。借りられるだけ借りて、来た請求を払えるとこまで払う、それだけやった。だから月8万円まで膨れた。
5,000円という額を、自分の生活から逆算して決めた。これが、俺にとっての「立て直す」の中身の一つやと思う。
残額は、数カ月に1回しか見てない
あと1年ほどで終わる。
でも残り何回かは数えてない。残額もこないだ1回見ただけで、数カ月に1回くらいしか確認してない。
毎月引かれるのを見て、たまに残りを見る。それだけや。
終わった時に何を思うかは、まだわからん。想像でいうと、こんな感じやと思う。
毎月の固定費がなくなって良かった。負債はなくなった。またこっから頑張ろう。
たぶんそれくらいや。特別なことは起きんと思う。
引き落としに間に合わんかったことが、複数回ある
これは書いといた方がええと思う。「法テラスの返済が遅れたらどうなるか」は、公式サイトにも書かれてない。探したけど、載ってなかった。
俺の場合はこうやった。
金が足りんかったんやない。まとまった出費が控えとる時期に、一旦こっちの支出を止めにいった。その結果、27日に間に合わんかった。
そうすると、数日後に、コンビニで払える払込のはがきが送られてくる。それで払った。
これが1回やない。複数回ある。
延滞金みたいなものがついたかどうかは、覚えてない。覚えてないことを、覚えてるふりして書くつもりはない。
遅れたらどうなるかの説明自体は、最初に受けとる。ただ内容は覚えてない。
書いといてなんやけど、真似してええ話やない。俺がそうしただけで、扱いが人や状況で変わる可能性はある。ただ、実際にどうなるかを知らんまま怖がっとる人はおると思うから、事実として置いとく。
もう一回言うけど、これは俺一人の話や。対応は状況によって変わる可能性がある。不安があるなら、法テラスに直接電話して聞くのが一番早い。払えんまま黙っとくよりは、絶対にええ。
返済の免除には、制度がある(俺は使ってない)
これは俺の体験やない。念のため書いとくだけの話や。
返済の免除に、制度がある。俺はそれを認識してなかった。
説明を受けた記憶もないし、自分で調べもせんかった。今回この記事を書くために法テラスの公式サイトを確認して、初めて知った。
ただ、条件を見たらわかるけど、使えるのは限られた人や。俺は該当せんかった。それでも一応、公式に書かれとることをそのまま置いとく。
- 生活保護を受給中の間は、返済が猶予される
- 事件が全部終わって終結決定が出た後も生活保護を受給しとる場合は、返済の免除の申請ができる
- ただし、生活保護を受けとることだけを理由に必ず免除になるわけではない。経済状況や、事件の結果で得た経済的な利益なども踏まえて判断される
- 生活保護に準ずる経済状況の人、一定の要件を満たすひとり親も対象になる(それぞれ要件がある)
- 申請は、援助事件が全部終わって終結決定が出た後でないとできない
ただ、該当する人は必ずおる。そして俺みたいに、制度があること自体を知らんまま払い続けとる人もおると思う。知らんかったから払った、はもったいない。
自分が対象になるかどうかは、法テラスに聞くのが正しい。ここに書いた条件も変わることがある。
一括で返したいと思ってる理由
冬のボーナスで一括返済を検討しとる。
利息はつかん。急いでも金額は変わらん。それでも早く終わらせたいと思っとる。
負債やからや。
借金しとるということ自体が良くない。精神的にも、良い影響は皆無やと思ってる。今すぐにでも完済したい。
ただ、迷ってる理由もある。
生活防衛費を全部返済に回して、その後に急な出費が来たら、また借りることになる。そうなったら元も子もない。手元に現金は多少置いとかなあかん。
なおさら、こんな人生おくってきた人間や。何があるかわからん。
だから、その兼ね合いを今も考えとる。「決めた」やなくて、まだ「考えてる」段階や。
「立て直せてる」と言えるかどうか
言えると思う。ただ、金額の話やない。
変わったのは、金に対する考え方や。
人生設計を考えるようになった。家計簿をつけるようになった。月5,000円を稼ぐのがどれだけ大変かがわかるようになった。破産する前の俺には、どれもなかった。
ただ、まだまだ甘い気がする。これで大丈夫やとは思ってない。
あと、これも書いとく。
職場は俺が破産したことを知らん。仕事も働き方も、全く変わってない。
自己破産したら人生が終わる、みたいなことを俺自身ずっと思っとった。実際に破産した今、日常はほとんど変わってない。変わったのは、毎月引かれる5,000円と、金の考え方だけや。
これから法テラスを使うかもしれんあんたへ
もし今、「破産したいけど金がない」で止まっとるなら、この記事より先に読んでほしいのはこっちや。
→ 自己破産の弁護士費用が払えんかった。法テラスで立て替えてもらって、今も返しとる話
俺が手元に7,000円しかない状態から、どうやって手続きまで行ったかを書いてある。入口はそっちや。
相談先を探しとるなら
ここから下は広告や。俺が実際に世話になったのは弁護士会の相談センターで、下に出す事務所やない。そこは正直に書いとく。ただ、どっちも無料で相談できる。費用の相談から入ってええ。
借金額が多い場合(140万円超)や、自己破産・個人再生まで考えとるなら、弁護士や。司法書士は140万円以下しか扱われへん。
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最後に
この5,000円のことは、誰にも言うてない。
職場も知らん。友人にも言うてない。親にも言うてない。破産したこと自体、言えてない。
→ 借金があることを、親に10年間言えんかった。言うたその日の話
言うことでもないと思ってる。人に言う話やない。
ただ、ここには書いとく。誰かが「法テラス 返済」で検索して、ここに辿り着くかもしれんから。
毎月27日に5,000円引かれて、あと1年ほど続く。それだけの話や。それだけの話やけど、どこにも書いてなかった。
この記事で確認した一次情報
返済の開始時期・月額・引き落とし日・遅れた場合の扱いについては、上記のいずれにも記載がなかった(2026年8月13日時点で確認)。この記事に書いた分は、全部俺の実体験や。
